術後|9月20日

乳腺の葉状腫瘍疑いで13日に入院をして14日に手術をして15日の朝に退院した。
日々、とんでもない状況の患者さんの手術を手がけるる外科医にとって、
なんとも場違いな患者に思えただろう。
術後、麻酔が覚めて少し疼痛があったけれど
2時間くらいすると動かなければ殆ど痛みも感じなかった。
渡されていたロキソニンも飲まなかった。
もっとも後発品なので痛くても効かなかったとは思うけど...。
驚いたのは糸による縫合がないこと。
5cmほどの切開部に縦にテープが何箇所か貼ってあって、
その上からバンドエイドのようなもので覆われている。
テープはいずれ溶けるらしい。
なので抜糸は無し。
私の場合、時間が短かったから尿道に管も入れなかったし、
切開も小さく乳がんでもないので胸にドレーンも入っていないからか回復が早い。
自宅に帰ると、荷物の整理をして洗濯をした。
旅行から帰って来たときよりも疲れていない。
辛かったと言えば二日目の晩、いびき被害で一睡もできなかったこと。
夫の闘病を思い出して辛い、ということもなかった。
手術の説明も無いし、
病理検査結果は一ヵ月後だそうで、
これは大したことがない事を物語っていて、益々恐縮する。

それよりも精神的に少し変化があった。
手術前の一週間ほどは
精神的にヘロヘロ状態で我慢できずに心療内科へ駆け込んだ。
食欲が全く無く、体重は減る一方で、
これで手術はキツイだろうと新しい薬の処方をお願いした。

スルピリド。

大阪府立成人病センターで
夫が最も尊敬する医師に最初に処方してもらった薬剤の名前は絶対忘れない。
二週間服用した。
一時からは考えられないほど食欲がある。
体重も増えた。
夫の力?本来の薬の効果なのか.....。

人間っていつも何かに翻弄されて生きている。
だから、常に無償の愛が欲しくなる。
無償の愛を感じていたら満たされる。
それは親から受けたり、伴侶から受けたりするのだろう。
しかし、それが無ければ、
きっと「神」などと見えない虚像に無償の愛を求めなければ生きていけない人もいるのだろう。

私は信じられないほど巨大な宇宙に夫の存在を何となく感じる。
いつも見守られて愛されている実感が今もある。

紛れも無く無償の愛で。