生まれてきた意味|2月14日

子供の頃から自分が生まれてきた意味をよく考えた。
特に不幸な幼少期でもなかったはずだけれど、
両親は本当に子供を望んでいたのか、とか
若い頃も私なんかが、
これからの人生で何を生み出せるのか、とか
時々深く考えるようなあまり明るいとは言えない
屈折した性格の持ち主だったと言える。

だけど、夫に出会えて29年間がむしゃらに生きた結果、
今はなんて幸せな人生を歩んで来れたんだろう、と思える。
怠惰な感情を生む暇もなく、
信念を持つ人にひたすらついて行くことに必死で、
気が付くと夫の中に溶け込むように
何の疑いもなく自分の人生を築いていた。

正に私が生まれてきた意味は、
夫と巡り会い共に生きること、そのものだった。
それも、もう終わってしまったけれど
長くて深い日々の思い出は、
死ぬまで消えない。
ここまで私を陶酔させ、この怠慢な人間を変えてくれた人がいる。
その事実は、悲しみの淵から体も精神も救い出してくれると信じている。

今にして思えば、大阪府立成人病センターとの出会いも
守るべき人のために
形振り構わず突き進む力を徹底して与えてくれた所なのだと感じる。
或いは、この場所でひ弱な人間が考え尽くした、
ありとあらゆる項目は私の人生には無くてはならないものだったのかも知れない。

もう、何を生み出す力も無いけれど、
今まで夫と共に培ってきた残る力で、
私なりに最終滑走をすべきなのだと思っている。