脱力感|2月5日

夫が亡くなってからよく風邪を引く。
神経が緩んでいるのか、責任感を喪失しているのか
或いは肉体と精神を酷使してきた結果なのか。
たぶんそういう類のものじゃなくて
夫の言葉とは裏腹に
私の人生は終わったと思っている感が強い。
もう充分に生きたと思っているから、
その脱力感がどうしても頭をもたげてしまう。
深くて多くの思い出は私を包み込んでいるけれど、
生きるための強い能動性を生み出すものではなく、
それを思い出すことは
深い悲しみを緩和する唯一の方法なのだと感じている。
少しばかりの体の不調は、
いつも脱力感を充分に後押しする。
精神は、宙を舞っている。
地に足が着かず、
自分を誤魔化している姿を客観視して、
とても気分が悪い。
幼い頃、病気の宝庫のように弱々しい子供だった。
そんな自分が蘇る。
最近「早く迎えに来てよ」って
お線香とお茶は欠かさないけれど、
予想外に80歳とか90歳とかまで生きたらどうしよう。
なんて考えると果てしなく落ち込む。
大阪府立成人病センターをキーワードにしているこのサイトのトップページで、
人間は同じところには止まってはいない、と書いている。
確かに安寧な日々を喪失してから自分を救う道を模索した。
模索し続け、今は少し疲れているのか、
そういう時期にさしかかっているのか、
さぁ頑張ろう、と思った一秒後には気持ちが萎えている。
「立ち直り」に計画表でもあればいいけれど、
何年経ったからと言って次の段階に進めるものでもない。
夫との繋がりが私とは切り離せないものである以上、
他人が思うほど
喪うべきでない人を喪った人間の精神構造は
単純ではない。