偉大な研究者|5月9日

世の中には、末期がん患者の命の期限を少しでも伸ばすべく
自分の人生の全てをかけて研究をし続け、
真剣に患者と向き合っている医師がいる。

手術不能の脳腫瘍に対するガン細胞のみを狙い撃ちする
新しい放射線の開発に取り組む一人の医師の姿をTV番組で取りあげていた。
上手く行けば副作用もなく、命の期限は2倍~3倍伸びるという。
ある患者の治療に成功して腫瘍の縮小を確認した時、
その医師は泣いていた。
お恥ずかしい姿を見せました、と言いながらもホッとしたんです。
と胸の内を明かされていた。
常に患者とメル友になると言う。
どんなことも相談できる間柄でいたい、とするそのスタンスに尊敬の念を抱く。

世の中の全ての末期がん患者と向き合う医療者が
こんなふうに自分の仕事を捕らえていたら、
標準治療は成立してはいない。
大阪府立成人病センターでも一人だけ患者と医師の垣根を無視して、
何度も私の携帯電話に連絡をくれた医師がいる。
私の質問によく調べてから電話します。
と言われてまさか直ぐにかかってくるとは思わなかったから、
けっこう横柄な態度で電話に出て恐縮した記憶がある。

医者という人種は、
なぜか患者との間にしっかり壁を作って打算で立ち回る人が多い。
ここで電話なんかかければ相手がつけ上がる、
ここでこっちから話を切り出せば医者のメンツが立たない、
いつも駆け引きが見えていて真っ向から患者と向き合わない。
人生を真剣に生きていれば、
何に目を向け進むべきか明白になるものが
全く見えていないような気がしてならない。
真に頭のイイ人は人格者でもある。
大した志もないままに必死で医者になって
職務を全うすることもなく、
思考回路は停滞し続け、
人格までも破壊されている人達がガンの拠点病院にひしめいている。

久しく肺がん治療の情報から遠ざかっているけれど、
きっと素晴らしい治療の開発が
偉大な人格者によって着々と進められているのだろう。