今日で一年|4月10日

去年の今日、夫はこの世から居なくなった。
二人の人生は、そこで終わった。
そして、この一年を一人で過ごしたという時が刻まれた。

振り返るのも煩わしい。

こんな信じられないことが、誰もが通る道だというのなら、
人生っていったい何なんだろう。
この年齢になって苦しんだところで、
何かの糧になるわけでもないのに。

伴侶を失った多くの人が何年も苦しみ続けている。
死にたいと思っている。
他人の前で死にたいなどと発言したことはないけれど、
大阪府立成人病センターの緩和科の主治医に言われた。

自殺すると亡くなった人に会えないって。

それは精神科の医師が自殺防止のために必ず受ける教育なのだろう。
人間が死ねばどうなるかなんて死んでみないとわからない。
だけど、確かに、いつか会えることだけを生きがいにしている人間にとって、
その一言は結構こたえる。
自殺という行為は普通の精神状態では起こり得ない。
どんな理屈も精神病を患っている患者には通用しない。
今が苦しいから今を止める。
それだけのこと。
どうも私は精神病患者ではないらしい。
すぐに幼稚な屁理屈を自分の中でこね回すから。

こうやって、一年々ときが過ぎ、
やがて記憶が曖昧になって、
つまらない老人になるのだろう。
それを待っているような、いないような。

一周忌なのに何をするでもなかった。
現実にまだ目を逸らしている。
誰がどんな思いを抱えていても容赦なく時は過ぎていく。

明日から二年目が始まる。