イレッサと他の抗がん剤併用|9月17日

夫が亡くなってから、
薬剤の情報を全く掲載していない。
殆どが私の感情論で、患者さんにとって
無益なサイトになってしまっている、と反省している。
私自身、情報収集をする気にならない、というのが本音だけれど、
こうして怠けている間にも、
末期ガンに対する治療は日進月歩だと確信している。

詳しくはhttp://2nd-opinion.jp/index2.htmサイトの
左サイドバーの新薬の情報欄に書かれているが、
イレッサは他の抗がん剤との併用の方が効果が高い、という発表が相次いでいる。
夫もある時期、イレッサとアリムタ+アバスチンを併用していた。
大阪府立成人病センターの主治医から
「エビデンスが無いし、副作用が怖い」と云われながらも
私の考えを尊重して頂いた。
肺の原発巣には効力を失ったイレッサも転移巣には
まだ効果を発揮していることを採血や画像データーから
確信していた私は4週の内、最後の2週間だけを隔日投与で
アリムタ+アバスチンとイレッサを併用することを決めた。

私は、このサイトの医師と何度もメールでやり取りをし、
大阪府立成人病センターで講演会があった時
個別にアドバイスをもらったこともある。
貫禄のある、患者思いの医師だと認識している。
私が尊敬する精神腫瘍科の医師も、講演会のお手伝いをされていた。
やはり人格者は
人格者同士の繋がりがあるものなのだ、と思った事を思い出す。

結局、イレッサと他の抗がん剤との併用は
夫には効果があったと考えられるが、
間質性肺炎という最も注意すべき副作用を考えれば
主治医の意見は、標準治療の病院としては妥当だと云えなくも無い。

そこで、奏効率と副作用を天秤に掛けることになるのだが、
「やってみなければ分らない」としか云い様がない治療に於いて
登場するのが、やはり低用量から始める、という結論に達する気がする。
しかし、どちらをどれくらい減量するのか、なんて
素人に判断が付く訳もない。
まさか、標準治療の病院でアドバイスをくれるはずもない。

私はいつも、ここから休眠療法を治療に取り入れている数人の医師に
ほんの少し手を借りて、それぞれのデーターを書き出し
少ない論文を探し出し、最終的には自分の感で判断した。
人の命が掛かっているのに、こんなお粗末な方法でしか
夫の治療方法を導けないジレンマに常に陥っていた。

しかし、標準治療のベルトコンベアの上に乗せられて
淡々と命が削られてられて行く状況を考えると
自分の感の方が余程マシだと今でも思っている。

EGFR-TKIは、タルセバ以降も開発が進められている。
最近ではアファチニブが承認された。
しかし、医師の間ではイレッサよりも副作用に問題がある割には
効果が少ない、という結論に至っているようだけれど、
個々の患者にとって、その情報は、
取るに足りない可能性でしかないかもしれない。
そして、現在治験中のAZD9291は、
かなり有力な肺腺ガンの薬剤のようであることは
どの医師も口をそろえる。
そして、免疫療法は、この医師のサイトにもあるように
標準治療に組み込まれる日も、そう遠くはないだろう。

末期がんと云えども体力を温存し、日々の生活を楽しんでいれば
どんどん薬剤の開発が進み、医療業界の常識も変わって行く。
数年後には採血だけで14種類のガンが早期発見できるという。

治療の開発と共に、医療者の体質にも大きな進歩を期待したい。