治療中止の連絡| 3月4日

昨日、休眠クリニックに
3月11日に予約していた抗がん剤治療中止の旨の連絡をした。
大病院での抗がん剤の在庫は負担にならないが、
小さなクリニックでは高価な抗がん剤の在庫は
大きな負担になるので出来るだけ早く連絡をすべきだった。
これで、大阪府立成人病センターでイレッサを服用してから
三年四ヶ月の治療を止めることになった。
思えば、夫は呼吸器内科で初めに会った部長に
「治療はしません」と言っていた。
あまりに大胆な発言に、
「こんなに元気やし、全く何もしないと言うのは僕から見たらもったいないよね、
肺がんの薬剤は30種類くらいあるし、
一回やてみて、それでも考えが変わらへんかったら、
その時考えたらどうかなぁ」と言われ、
そしてイレッサを服用した事を思い出す。
30種類、これは、どう考えても夫に希望を抱かせる為の作戦だった。
或いは咄嗟に出た彼の思いやりだったかもしれない。
末期がんを宣告されて三年半、
これは、夫にとっては長い長い年月だった。
夫なりの自分自身の人生への希望も多少なりともあったと思うけれど、
それは私を一人にしない為の精一杯の努力だったと思われる。
これからは病院に縛られない自由な時間を二人で過ごしたいと思うけれど、
思いの他、あまり歩けず、少し散歩をしても疲れていて、
2、3日前に手に入れた車椅子を使っても、あまり自由には行動できない。
この状態は、単なる肥満や運動不足、鬱病によるものなのか、
病勢の進行によるものなのか判断が付かない。
テレビを見ていても、すぐに眠ってしまう。
だから、あまり会話もしない。
だけど「今までありがとう」とか「迷惑掛けてごめんな」とか
「よく、やってくれたな」とか、
はたまた「仲良くしてくれてありがとうな」とか、仲良く?まで出るか、みたいな、
有りとあらゆる感謝の言葉を私に言う。
そして、私に手紙を書くと言う。
「ミミズが這ったみたいな、むっちゃくちゃヘンな読めヘん字やで、そんなんいらん?」
とんでもない。
もし書いてくれたら、一生の宝物にする。
人生って辛くて悲しい。