最後のトライ| 2月26日

午前中に休眠クリニックでアブラキサン投与。
そして先週の採血結果を聞いた。
CEAは165.7、LDHは1089、末期がん宣告時よりも上昇。
明らかな病勢の進行に今後の打つ手立ても無く、
あと一度だけアバスチン+ドセタキセルを試すことになった。
しかし、ドセタキセルは以前、70%にしても好中球が著しく減少し、
緊急入院を余儀なくされた薬剤である。
従って36%、20mgを2バイアルでの投与予定。
骨髄を回復させる為に、更に2週間空けることにしたが、
果たして、それまで体が持つのかどうかもわからない。
「たとえ、それをして若干効いたとしても、寿命は大して変わらないでしょう」
と言う夫に、主治医は「今回の予期しない間質性肺炎によって、
不利な状況に追い込まれたのは確かですが、
多大な副作用を受けるような治療ならともかく、
私としては、トライしてもらって、一日でも長く生きてもらいたいと強く思っています」
と真剣に返答していた。
私は口を挟まず、珍しい二人だけの会話を聞いていたが、
最終的には「それでは、先生にお任せします」と夫が言って、診察を終えた。
午後からは総合病院での診察。
CTデーターと採血結果を持って行ったが、
いつも励ましてくれる主治医も、さすがに採血の数値に、
もうそろそろかな、というニュアンスが漂った。
今日は長い一日だった。
来るべき時が来たのだ、という現実を思い知らされた一日だった。
多分、夏までは難しい状況だと推察する。
愚問だとは思ったが、
アバスチン+ドセタキセルのレジメンについて、
総合病院の主治医に尋ねてみたが、
「僕としては、あんまり関心せんね、アバスチンの効果も疑問やし、
ドセタキセルを減量して使う効果も疑問やね」
とさすがに標準治療の病院らしい答えが返って来た。
正に愚問中の愚問だった。
休眠クリニックの主治医は、
ドセタキセルの減量で好中球の減少は回避できる、という事だが、
少しでも副作用で苦しませる事は、
私の最後の責任に於いて避けなければならない。
この2週間で、最後の後悔をしないように
二人でよく話し合わなければならない。