ガン拠点病院での休眠療法の実行| 2月23日

サイトを立ち上げてから、
同じ状況下で患者さんを支えるご家族の方や、
ご本人からの相談や悩みのメールを多く頂いた。
治らない末期がんの治療に多大な副作用を受け、
今後の治療に疑問を持ち、
不安と焦りの中で私に思い切ってメールを下さった方も少なくない。
あと、どのくらい、このサイト上で私の経験をお伝え出来るのか、
今となっては解らないが、
夫がホスピスに入る事になれば、
ネット環境も無く、
何よりも一時も離れず、生活を共にしたいと考えているので、
こんな風に夫が眠っている時間を利用してキーボードを打つ事もなくなる。
今の内に少しでも役に立つ情報を、と私の中で焦る気持ちがある。
休眠療法の情報がネット上から駆け巡るようになり、
末期がん治療に於ける患者側の風潮からも、
標準治療の病院で提示される治療に疑問を持ち、
主治医に「休眠療法」という言葉を口にする場合がある。
しかし、ここで頭に入れて置かなければならない事は、
大病院には絶対的なガイドラインが存在し、
その中で個々の医師達は、
これもまた絶対的な縦の関係で組織が構成されている。
余程、上の立場にある人物であっても、
自分の命を懸けるほどプライドの高い人格者であっても、
「休眠療法」という言葉を患者から聞かされて受け入れる医師はいないと思う。
組織に所属している以上、
お決まりのレールの上に患者達を乗せてしまうしか術が無いのである。
その上で、医師達、個々の裁量が存在する。
そ こで科学的根拠を絶対的なものとせず、
組織から逸脱して
自分自身の医療者人生を全うしようとしている医師が全国に何人か存在する。
しかし、患者側の様々な背景を考えると、
大病院を離れるという事は、
患者にとっては非常に勇気のいることで、
このまま病院で「休眠療法」をしてもらえれば・・・。
と考えるのも無理はない。
しかし、拠点病院でも「休眠療法」に近い治療は可能である。
医師も悪魔ではない。
患者側のしつこいまでのスタンスを植え付けてしまえばいいのである。
「治ることはないので、できる限り、QOLを重視し、副作用は極力受けたくない」
という事を耳にタコができるくらい言っておけば、
主治医としても、それは充分受け入れ可能な項目である。
というか、主治医もそれを望んでいるはずである。
最初の投与量からの減量も可能だと思う。
しかし、一度、「休眠療法」という言葉を口にしてしまえば、
そこで主治医との関係は破綻する。
「それなら、どうぞ、そういう所へ行ってください」
「うちでは診れない」などと鬼のような言葉が返ってくる。
最初の抗がん剤治療の副作用で腎機能や肝機能の悪化を見て、
その後の治療の選択肢が狭められている患者が非常に多い。
個々の患者の病態によって一概には言えないが、
最初の化学療法を慎重になることで、
延命期間は随分違ってくると実感している。
とりあえず、今、私が言えることは、
標準治療に疑問を持った場合、
出来る限り、主治医との信頼関係を自ら壊すことのないよう、
組織の在り方を踏まえた上で行動を取って欲しい。
まず「休眠療法」は、標準治療の病院では禁句である。