放射線治療医の本音| 6月6日

西尾正道という放射線治療医の書籍が、
PDFで全データーを閲覧できる。
がん患者及び、その家族が認識すべき項目が多く書かれていて、
必読に値すると思う。
現在のがん治療に於ける患者と医師の関係を如実に物語っていて、
如何にあらゆる意味で優秀な医師との出会いが、
患者の人生を左右するか、を思い知らされる。
特に初期がんで治療に疑問を持たれている患者さんが居られたら、
是非、放射線の可能性を主治医に問いただして頂きたい。
例えば、本書では、二十代で子宮がんに羅漢し、手術を勧められたが、
婚約者との結婚生活の夢を取り、手術を拒否、
その時はⅠ期で手術でも、放射線でも治癒率は90%以上だったそうである。
しかし一年半後にはⅣ期になり、
どう頑張っても助からない状態になってから、
放射線治療に紹介されて来た経緯に西尾医師は、
放射線の選択肢を説明しないまま、
まだあどけない患者を見捨てた医療のあり方に怒りを覚えた。
と書かれている。
患者が知らないだけで、医師免許は、時に凶器にも成り得る実態が潜んでいる。
子宮がんだけではない。
舌がん、喉頭がん等、舌が無くなってしゃべれない、声帯を切除して声が出ない、
手術後の機能低下に絶望的な生活を強いられている患者が多く存在する。
外国では20~30%しか行われていない初期がんの手術が、
日本では余程の高齢者か、
他に病気を併発していて体力の無い患者以外は
70~80%が手術後の機能低下も省みず、
大雑把な診察で実施されている現実がある。
正に手術中心の子宮頸がんの治療は、
日本の常識であり、世界の非常識であるらしい。
ガン拠点病院の医師ですら、放射線治療を有効に使用していない現実。
こんな馬鹿げた事があってはならない。
主治医は、たとえ自分の管轄下の病院で不可能な治療であっても、
自分の専門外の可能性を患者の為に模索すべきで、
それが、日本に数箇所しか存在しない場所であっても、提案すべきである。
情報を全て提供した上で、選択するのは患者自身であるが、
今の医療体制は、「知って知らぬふり」を通す
不誠実な医師軍団がはびこっていると実感する。
本当に知らないのか、或いは知っていても言わないのか、
どちらにしても罪の重さは同じである。
現在の医療体制に問題があるのなら、
現場の医師が反乱を起こすべきだろう。
病気になった事は運命として受け入れられても、
下等な医療者によって人生をもてあそばれるのは我慢出来ない。
頭の悪さや性格の悪さは、罪の無い人を巻き込まず、
自分の人生で清算願いたい。
夫の場合は、発覚時に既にⅣ期であったので、
他に選択肢があった訳ではない。
それでも、もっと早く情報を入手していれば、
回りくどい苦悩を味わう事も無かった、と思う場面も多々あった。
ましてや、手術は出来ないと言われたⅢ期の患者さんでも
放射線では半数は治る可能性があると言われている。
目の前の医師の見解は、
もしかすると自分とは全く関係の無いものかもしれない。
逆に優秀な医師は、優秀なブレーンを持っていて、
自分ひとりの力量をしっかりわきまえているから
自己完結せず、躊躇無くその優秀なブレーンに可能性を相談する。
現に「9月13日 患者と医師で築いた治療」で紹介した患者さんは、
鳥肌が立つような感動ものの対応が、
優秀な医師軍団によって、ずっと継続されている。
日本国中には、きっと多くのプライドのある医師達が存在しているはずである。
手術が出来ない、或いは手術自体に疑問を持った方は、
無知で陰険な医師の言う事を鵜呑みにせず、
もう一度、冷静に可能性を模索してもらいたいと切に思う。