オリゴメタについて | 8月6日

転移の概念でも書いたが、
同じⅣ期でも延命期間には、かなり差がある。
その差を無視して一くくりに治療を進めてしまうと
OSは結局、同じという事になってしまう。
現在のガン拠点病院での標準治療とは、そういう物である。
しかし、実際は緻密な画像診断の結果、
長期生存を目指せるグループが存在する。
それは、転移の数が2、3箇所以下の
少数転移を意味するものをオリゴメタと言われているが、
その中でも、ある条件を満たせば、
長期生存を果たせる可能性が高くなるというもの。
その条件とは、
転移巣の増殖スピードが原発巣よりも速く、
数多く存在する転移群間での成長に差が生じ、
最も大きな転移巣が発見された段階では、
他の殆どの転移郡は画像診断では確認できないほど小さい場合がひとつ。
そしてもう一つは、
原発巣の手術後(治療後)から初発の転移巣が発見されるまでの期間が長い場合。
例えば、最初の手術から2年以上経ってから2、3個の転移が見つかったとしても、
その後に続く転移の発生率は低くなる。
大阪府立成人病センターなどのガン拠点病院では、
初期段階での根治治療や終末期の緩和医療など、
他科との連携で充分な医療体制を目指しているが、
このⅣ期の患者の中での 長期生存を目指せるオリゴメタに対する
放射線治療や手術への認識は非常に低く、
医師のみならず患者への浸透率は更に低いと感じる。
こういったオリゴメタに対する認識を深めた治療を
積極的に受け入れてくれるクリニックもポツポツ存在する。
もちろん緻密な臨床データーの解析が個々の患者に必要となるので
くれぐれも胡散臭いところは排除し、注意する必要はあるが、
大病院でも主治医によっては、患者の可能性を的確に判断し、
このような医療機関へ紹介されるケースもあるようである。
しかし、まだまだ十羽一からげ的やり方が殆どである以上、
自分自身で調べるしかないとは思う。
もちろん標準治療ではないので、治療費の問題もあるし、
患者それぞれの諸条件をクリアするのは大変だと思うけれど、
私達よりも若い患者さんを見ていると、
すんなり諦めてほしくないという思いが強くある。