日本人体質 | 4月9日

最近、夫が新しいパソコンを購入した。

これはれっきとした仕事用で、

私が使うような素人版ではないから、

一つのシステムを構築しなければならず、

稼動するまでに半端なく労力を要する。

と言うか精神力を要する。

プロのフォトスタジオとしてリアルタイムでデーターを動かす以上、

あらゆるソフトやハード面に不具合があってはならず、

そのテストに様々なメーカーを相手に、

ある一定期間、或いは延々、

続出する不具合を議論し続けなければならない。

ノーマルに単純に機械を使う場合は何の問題もない。

しかし、あるレベルを超え出すと

メーカー側も予期しないバグが出るわ出るわ、

ここから長い道のりが始まる。

まず、日本人というのは例外なく徹底的に、

そして強力に非を指摘しないと自らは能動的に仕事をしない。

少しでも優しげな雰囲気を臭わしてしまうと

待ってましたとばかりにやる気の無さが露呈する。

目的はお互いに一つであるはずなのに、

その職務を全うせずにひたすらごまかそうとする。

それが露呈してしまうと、

そこから又さらに上回る精神力で対処しなければならない。

そう言う行為を何人もを相手に続けて少しづつ前に進む。

こんなハードな仕事を今更する気はなかった夫だけれど、

自分用の4台のパワフルなパソコンの保守が

2、3年しか持たないことに最近になって不安感が生じている。

いつまで仕事が出来るのか、今のところ誰にもわからない。

元気である以上は仕事を止める気はない。

というか、仕事ができないようなクオリティーでは生きているとは言えない。

従って元気で居る限りは今を続ける。

夫は5年なんか生きるわけないし、3年も無理と言うけど、

プロの現場は諸事情を考慮に入れてくれるほど甘くない。

だからの結論。

そこで幾度となく経験する日本人体質。

おもしろい程、判で押したように同じ反応。

これはあらゆる業界、全てに言えることで例外は存在しない。

大阪府立成人病センターのようなガン拠点病院も全く同じ。

特に患者は命がかかっている。

パソコンなんか比べ物にならない。

100台ドブに捨てても一人の命には程遠い。

なのに油断をするとコンピューターメーカーと同じ対応になり兼ねない。

いや、むしろ医者という肩書きをかさに着ているだけに

こちらの出方は難しいかもしれない。

しかし、考えてほしい。

究極の状況に追いやられた者に対して、

職務を全うすることの意義は、

パソコンメーカーとは比較にならないほど大きい。

その選ばれた人間にだけ与えられたプライドを

些細な理由で簡単にかなぐり捨てる事なく、

永久に持ち続けてもらいたいと心から願う。