最後の緩和病棟見学 | 3月12日

今日は今までで最も大規模な総合病院の緩和病棟の見学に行った。

夫はしゃっくりを誘発してはいけないので私一人で行く事にした。

大阪府立成人病センターの緩和科の主治医に紹介状を書いて頂いていたので、

それを持ってまず臨床腫瘍科の部長に会うように言われていた。

今回はセカンドオピニオンを受けることが目的ではなく、

あくまで緩和病棟での相談のつもりだったので

形ばかりの面談かと思っていたが、けっこう長い時間をとって頂いた。

病状の経緯を聞かれ話しているうちに

「そんなん、まだ早いで」と言われた。

この医師は全く丁寧語を使わないが、彼なりの患者に対する気使いが、

そういう庶民的な言い回しになっているように感じる。

よくある上から目線のニュアンスではない。

「この病気って、主治医からも聞いていると思うけど、

そんな急に悪くなる類のもんじゃないよ。薬もいっぱいあるし、結構、長く楽に行けるんよ。」

と堂々と真剣に言われると正直うれしかった。

「何か困ったことができたら、いつでも来たらいいやんか。

今の病院にかかってても緩和科に来ればいいやん。出来る限り早く対処するよ」

「でも一ヶ月待ちとか入りたい時に入れないんじゃないかと言う不安があったので、

早めに相談に来たんです。」

「そんなん、この病気になったら色々あるよ、うつ状態で息が出来ない人もいるし、

緊急に対処せんとあかん場合は多々あるよ。」

「じゃぁ、何か困ったことが起きれば、いつでも助けて頂けると安心してていいんですね」

「うん、安心してて」

と言うことで、本人も来てるわけではないし、

緩和病棟の医師に会うのも必要ないかと言われ、

まぁ忙しい医師の時間を割いて頂くのも気が引けたので

病室の見学だけして帰って来た。

いつも何かに失望し、落胆し、

今更始まったことではないと自分に言い聞かせつつ

帰路に着くことが多かったが、

今日は自分でも可笑しくなるくらい、

単純に元気付けられていると感じた一日だった。

ここは総合病院なので、精神科、放射線科、麻酔科と

緩和病棟との連携がとれるところが心強い。

やっと最後の緩和病棟見学になったのかもしれない。