副作用 | 11月2日

大阪府立成人病センターに夫が入院して

初めての化学療法が10月31日から始まった。

いったいどんな副作用に悩まされる事になるのか、

調べても調べても実際あまりにも個人差が有り過ぎて、

それは私の気持ちを落ち着かせる行為ではなかった。

案の定、予期しない副作用が、その晩から始まった。

まず咳。眠剤で充分に寝る為の準備は出来ているけれど

頻繁に起こる咳が眠らせてはくれない。

リン酸コデインも肩の痛みに使っているオキノームも殆ど効かない。

まるで喘息のように繰り返す。

最後に処方してもらったオプソがやっと効いて、明け方3時間ほど眠りにつけた。

やっと朝が来て、病院の1Fにあるカフェで少しほっとしたのも束の間で、

今度はしゃっくりに悩まされる。

しゃっくりなんて健常者にとっては何てことない症状だけど、

抗がん剤が引き起こす場合、一日中、或いは二日、三日と続くらしいから堪らない。

夫の場合も10時くらいから夜の22時くらいまで続いた。

主治医をはじめ、緩和科の先生や看護士さんに奔走して頂き、

あらゆる薬剤を投与してもらったが全く効果なし。

アタラックスの点滴が最後で、これがダメなら他には手立てが無い、

と云われた時は緩和医療に関する最初の絶望感を味わった瞬間かもしれない。

それで、何故、治まったかと云うと、寝る前の薬を飲もうとした時、

異常にむせたことによって、あっさり解決してしまった。

アリムタとアバスチンの副作用でしゃっくりと言うのは非情に少ないらしく、

何とも予期しない状況にしょっぱなから戸惑った。

とりあえず、また起こらない様、祈るばかり。

たった二日で、この病気の実態を改めて、そしてはっきりと知った気がした。