決断 | 10月5日

人生には決断しなければならない時が多々ある。

今までにも様々な場面でその決定を下して来た。

しかし、そのどれもが自分の信念を貫き通した結果に過ぎない。

夫は現在、イレッサ、タルセバの耐性時期にさしかかっている。

最初の化学療法のレジメンを考えあぐねているけれど、

最も副作用の少ない物に絞りたい気持ちが当然働く。

しかし、大阪府立成人病センターとしてのマニュアルが根強く存在する以上、

こちらの思いが、そう易々と伝わるものでもない。

要するに自分の信念が通る事はない。

日々、数多くの末期がん患者と接している医師たちを見ていると、

そこまで核心に触れた部分で頭脳や精神が働いているようには到底見えない。

こちらが背負う「決断」とは程遠い。

この貴重な夫との時間をどう考えても、二人で苦しむ時間には使えない。

かと言って、決断に至るだけの豊富な知識が私には無い。

八方塞りな自分の状況に今更ながら驚いてしまう。

「がん患者のあきらめない診察室」の今村貴樹医師のアドバイスでは

副作用の少ない、かつ奏効率の観点からも

アリムタ+アバスチンでいいでしょう、と言うことだった。

この医師の下で治療を受けているなら、

信じて進みたい気持ちでいっぱいなのだが現実はそうではないし、

組織に所属する現在の主治医が

こちらの気持ちにそこまで寄り添ってくれるとも

今までの経過からは考えにくい。

この人生最大のピンチに手を差し伸べてくれる存在が、

心の底から欲しいと実感する。